man, woman and child holding hands on seashore

ハッピーホルモン、セロトニンを自然に増やす10の秘訣

あなたは幸せと感じる瞬間をもっと持ちたいと思ったことはありませんか?気持ちの良い一日を過ごした後に感じるあの満足感を維持できたら、どんなに素晴らしいでしょう。この記事では、幸せの感覚を支えるホルモン、セロトニンを自然に増やす10の方法をご紹介します。

1. ポジティブな思考を持つ

一般に、「ポジティブな思考」は幸せ感と直接関連しています[1]。そんなことは知ってる、と思うかもしれませんが、この点を深堀りしてみましょう。ポジティブな思考とは、現実の状況に対して楽観的な見方をすること、あるいは物事の良い面を見つけることを指します。これがどのようにセロトニンに影響するのでしょうか。

ストレスはセロトニンの生成を阻害します。一方で、ポジティブな思考はストレスを軽減し、心地よい感情を生み出します。これがセロトニンの生成を助け、結果的に私たちを幸せにします。ポジティブな思考を習慣化することで、あなたのセロトニンレベルを自然に高め、心地よい気分を保つことができます。具体的には、毎日の生活の中でポジティブな面を見つけ、感謝の気持ちを持つことから始めてみてください。

2. 太陽の光を浴びる

太陽は生命の源、と言われますが、それはセロトニンの生成にも当てはまります[2]。太陽光はビタミンDを体内で生成するのを助けますが、それだけでなく、セロトニンの生成も促進します。自然光が豊富な場所で時間を過ごすと、体内のセロトニンレベルが自然と上昇します。これは、日中の自然光が覚醒を促し、気分を明るくするからです。

もちろん、すぐにビーチに行けるわけではないでしょう。しかし、お昼休みに外で散歩をしたり、窓際の席で仕事をしたり、週末に公園を訪れたりするだけでも、セロトニンレベルを自然に高めることができます。

3. ヨガや瞑想をする

リラクゼーションテクニック、特にヨガや瞑想は、セロトニンレベルを高める効果があることが科学的に証明されています[3]。これらの活動は、ストレスを軽減し、心地よい気持ちを引き立てるため、日々のルーチンに取り入れる価値があります。

ヨガは心身のバランスを整え、ストレスを和らげるためのエクササイズと深呼吸を組み合わせたものです。一方、瞑想は心を静め、自己の中心に集中することで、内なる平和を引き出します。これらの実践を通じて、私たちは自身の内面とつながり、セロトニンレベルを自然に上げることができます。

4. バランスの良い食事を摂る

何を食べるかは、体内のセロトニンレベルに直接影響を与えます。セロトニンの生成には、トリプトファンというアミノ酸が必要です。この物質は、タンパク質豊富な食品に含まれています[4]

つまり、バランスの良い食事を摂ることで、体内のセロトニンレベルを自然に上昇させることが可能です。特に、トリプトファンが豊富に含まれている食品を摂ると良いでしょう。これには、鶏肉、鮭、卵、ほうれん草、ナッツや種類などがあります。

また、炭水化物もまたセロトニンレベルを上昇させる助けとなります。これは、炭水化物がトリプトファンの脳への通過を助けるからです。ただし、砂糖や精製された炭水化物は血糖値の急激な上昇と下降を引き起こすため、全粒穀物や野菜などの健康的な炭水化物を選ぶことが重要です。

5. 運動をする

私たちが運動をすると、心拍数が上がり、血液の流れが速くなります。その結果、脳に送られる酸素と栄養素の量も増え、セロトニンの生成が促進されます[5]。また、運動はストレスを軽減し、気分を明るくすることが科学的に証明されています。

しかし、運動といっても、ジムで重いバーベルを持ち上げることだけを指すわけではありません。散歩、ジョギング、自転車に乗る、踊る、ヨガをするなど、好きな活動を選ぶことが重要です。運動が楽しくなければ、続けることは困難です。好きなことを選び、楽しみながらセロトニンレベルを上昇させましょう。

6. マッサージを受ける

マッサージは、セロトニンレベルを上昇させる効果的な方法の一つです。マッサージは筋肉の緊張を和らげ、心地よい感覚を引き立てます。この結果、セロトニンとエンドルフィン(別の幸せのホルモン)の生成が促進されます[6]

また、マッサージはストレスホルモンのコルチゾールレベルを下げる効果もあります。このバランスの良い変化により、心地よい気分が増し、幸せ感が強まります。スパや専門のマッサージ店でセッションを受けるのが理想的ですが、自宅でパートナーや家族に手助けをしてもらうことでも効果はあります。

7. ペットと過ごす

ペットと過ごす時間は、心地よい気分を引き立て、セロトニンレベルを上昇させます[7]。これは、ペットとの交流がストレスを軽減し、愛情や喜びの感情を引き立てるからです。特に、犬や猫との接触は、この効果を高めます。

ペットがいない人でも、友人や家族のペットと過ごす、あるいは動物保護施設を訪れることでも、同じような効果を得ることができます。動物と過ごす時間を増やすことで、セロトニンレベルを自然に高めることができます。

8. メモを書く

自分の感謝の気持ちを書き出すことは、心地よい感覚を引き立て、セロトニンレベルを上昇させることが証明されています[8]。これは、「ポジティブな思考」に戻ることですが、具体的な行動として実践することで、その効果を最大化することができます。

日記に感謝の気持ちを書き出す、または手紙を書いて感謝の気持ちを伝えるなど、思いのままに行動してみてください。自分が幸せだと感じる瞬間や、感謝すべき人々について書くことで、セロトニンレベルを自然に高めることができます。

9. ユーモラスなものを見る

笑いは最高の薬、と言われますが、それはセロトニンレベルに対しても真実です。ユーモラスな映画やテレビ番組を見る、面白い本を読む、笑いを共有できる友人と時間を過ごすなど、笑いを取り入れることで、セロトニンレベルを上昇させることが可能です[9]

10. 音楽を聴く

音楽は感情を引き立て、心地よい感覚を増やす効果があります。その結果、セロトニンの生成が促進されます[10]。特に、自分が愛する音楽を聴くことで、この効果を最大化することができます。

お気に入りの曲を流してリラックスする、または新しい音楽を探求するなど、音楽を生活の一部に取り入れることで、セロトニンレベルを自然に高めることが可能です。

これらの方法を試して、セロトニンレベルを自然に上昇させ、より幸せな日々を送ってください。そして、この記事があなたにとって有益であれば、ぜひブックマークして再訪してみてください。自己のメンタルヘルスは、自分自身が最も良く理解しているはずです。自分に合った方法を見つけ、あなたの生活を豊かにしてみてください。


[1] Lyubomirsky, S., & Layous, K. (2013). How do simple positive activities increase well-being? Current Directions in Psychological Science, 22(1), 57–62.

[2] White, B. A., Horwath, C. C., & Conner, T. S. (2013). Many apples a day keep the blues away–Daily experiences of negative and positive affect and food consumption in young adults. British Journal of Health Psychology, 18(4), 782-798.

[3] Young, S. N. (2007). How to increase serotonin in the human brain without drugs. Journal of Psychiatry & Neuroscience, 32(6), 394-399.

[4] Young, S. N. (2007). How to increase serotonin in the human brain without drugs. Journal of Psychiatry & Neuroscience, 32(6), 394-399.

[5] Meeusen, R., & De Meirleir, K. (1995). Exercise and brain neurotransmission. Sports medicine, 20(3), 160-188.

[6] Field, T., Hernandez-Reif, M., Diego, M., Schanberg, S., & Kuhn, C. (2005). Cortisol decreases and serotonin and dopamine increase following massage therapy. International Journal of Neuroscience, 115(10), 1397-1413.

[7] Beetz, A., Uvnäs-Moberg, K., Julius, H., & Kotrschal, K. (2012). Psychosocial and psychophysiological effects of human-animal interactions: the possible role of oxytocin. Frontiers in psychology, 3, 234.

[8] Emmons, R. A., & McCullough, M. E. (2003). Counting blessings versus burdens: An experimental investigation of gratitude and subjective well-being in daily life. Journal of Personality and Social Psychology, 84(2), 377-389.

[9] Dunbar, R. I., Baron, R., Frangou, A., Pearce, E., van Leeuwen, E. J., Stow, J., … & van Vugt, M. (2012). Social laughter is correlated with an elevated pain threshold. Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences, 279(1731), 1161-1167.

[10] Salimpoor, V. N., Benovoy, M., Larcher, K., Dagher, A., & Zatorre, R. J. (2011). Anatomically distinct dopamine release during anticipation and experience of peak emotion to music. Nature neuroscience, 14(2), 257-262.


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